目次
はじめに
私はほぼ一日中、AIを使っています。開発業務だけではなく、リサーチもドキュメント制作も、画像を作ったり、プログラム書いたり、パワーポイント作ったり。そういうのもほぼ全てClaudeCodeでやっています。
最近ゲーミング用の横長モニターを買いました。もともとモニター2枚使っていましたが、そのうちの1枚を横長のに替えたら、Claude Codeが一覧できる形で6個ぐらい並行で動くんですね。リサーチしながら文書作りながらコード書いて……みたいな。
トレーダーでもゲーマーでもプログラマでもない私が、こんな環境で仕事する日がくるとは…。
コンサルの現場で普通に起きること
中小企業診断士として、経営支援の現場で、先日ある支援先の企業さんに「こういうのどうですか?」と聞かれたんですね。そこは結構AI活用が進んでいる会社だったため、正直にこういう話をしました。
「私に聞くと、私の経験の中からしか回答が出てこないんですよ。でもAIに聞くと、人類の英知というか、いろんな角度から情報を持ってきてくれるので、AIにも聞いた方がいいですよね。」
そして、実際にその場で画面共有して一緒にAIを使って調べてみたのです。その企業さんが困っていること——社内リソースもないし、何をどういうふうに考えていったらいいのか——をそのままClaude Codeに打ち込んで、「リサーチして、どうしたらいいか計画立てて」と言いました。
そうしたら10〜15分ほどでレポートが出てきました。
課題の原因として挙がったのが10個ほどあり、そのうち3つは私が知らない内容でした。お客さんたちも認識されてなくて、「これって何だろうね」って話をして、その場で一緒に調べたんです。(笑)
こんなこと、普通に起きるんですよ。
人間一人が経験できる領域なんて限られているんですよね。お客さんの課題を解決しようと思ったら、一人の経験値を持ってくるよりも、もっと広い知見をAIに聞いて集めた方がいいわけです。
「聞き方がわからない」もAIに聞けばいい
よく「AIにどのように聞けば良いか分からない」と質問いただきます。
でも、その聞き方もAIに聞けばいいのです。
お客さまは、私にいろいろな話をしてくださいます。例えば「こういう問題があって、こういうことを解決したいんだけど、どうしたらいいか?と。そのまま、私ではなくAIに聞いたら良いのですが(笑)、一歩踏み込みたい場合は、「こういうことをAIに聞きたいけど、どういうふうに聞けば効果的な回答が得られますか?」と聞けば、聞き方も教えてくれます。
こんなふうに考えていくと、「わからないこと」「解決できないこと」って確実に減っていきます。3年前、ChatGPTが出てくる前と比べると、「できない」がかなり減っている。今ぶち当たっている課題——特にビジネスの問題は——聞いてみると意外といろんな答えが返ってきます。
その先が本当の勝負
回答が得られたとき、本当にそれを実行するかどうか。ここが勝負なんですよね。
書類を作るぐらいでしたら作って出せばいいんですけど、私たちの体はリアルに動いているので、ネットの中では完結しないわけです。必ずリアルで何か行う必要がある。その時に、行動する人と行動しない人がいて、この辺がこの先大きな差になっていきますね。
これは「行動できる人とできない人の違い」っていう単純な話じゃなくて、何かをやり遂げるには自己管理や忍耐力、一貫性が必要ですよね。やろうって決めて1日でできることはそれほど重要なことではないので。3年とか5年とかかけて何かをやろうと決めたとき、やらないことを決めて、やることをやっていくという選択をしないといけない。
AI時代だからこそ、「簡単に達成できない目標」を持つ
AI時代、何でもインスタントにできるほど、目の前でやれることが増えていきますし、聞けば何でも回答が返ってきます。
昔は大変だったことが、AIのおかげで簡単にできるようになっていますよね。前は「やり遂げる価値」があったものが、今は簡単にできるから、それほどやり遂げる価値がなくなっていることが増えています。
そう考えてみると、AI時代に大事なことは、「簡単に達成できない目標」を持つことと、思いました。
「いや、そんなことないよ、自分の目標は難しくて高いよ」という方は、それをどんな風にやればできるかAIに聞いてみてください。意外とできてしまうと思います。最初はAIに聞きながらやるのに慣れないかもしれませんが、慣れてくるとどんどんできてしまう。
「簡単に達成できない目標」ってどうやって見つけるのか
ではその「簡単に達成できない目標」は、どうやって持てるのだろう?
AIは、基本的に合理的な答えを返してきます。確率的に一番高い答えを出してくる。ではAIが考えないことは、確率的には高くないこと——つまり、今までの文脈ではない文脈なのです。AIが学習しているのは、これまでの膨大なデータから導き出された合理的な考え方なので。
では、そのような「今までの文脈の外」にどうやって気づけるかというと、自分の当たり前を壊していくとか、自分とは全然違う人たちと一緒にプロジェクトをやってみるとか、そういう経験なんじゃないかな。
私の場合は旅だったりするんですけど、自分の中の「当たり前」を違う角度から見直してみる体験ですよね。
そう考えると、会社も一社でずっと働くというよりも、2社3社同時に仕事してみるとか。AIを使いこなしながらね。そんなような働き方も必要になるのではないかと思いました。

まとめ
AIと一緒にいろんなことができてしまう今、必要なことは・・・
- この時代においても簡単に達成できない、難しい目標を持つこと
- それ以外はAIに任せて、その目標に集中していく力
そしてその難しい目標を見つけるために、自分の「当たり前」を壊してくれるような体験——旅でも、異業種の人との協働でも、複数の仕事を同時に持つことでも——を意識的に取りにいくこと。
大量の情報と選択肢がある中で、自分がやろうと決めたことを忘れずにやり遂げていく。それってすごい忍耐力だし、ビジョンの強さとか計画性なのかもしれません。
AIが何でもできる時代だからこそ、「何をやるか」を選ぶ力が、これまで以上に問われているんだと思います。





